「ヴィンテージマンション」という言葉が一般化され、もうかなりの時間が経過しています。
「ヴィンテージ」の語源はフランス語(vendange)で、ワインを作るまでの工程を表す言葉だそうです。さらに遡ると、ラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味が語源という話も耳にします。なかなかおしゃれですね。
とても味わい深い言葉ではありますが、個人的には「アンティーク(antique)」「ブロカント(brocante )」という言葉を好んで使います。
いずれもフランス語が語源ですが、「アンティーク」は「骨董品」、それもアメリカの関税法に依拠するのであれば100年以上のものを言うとの話も聞きました。もちろん竣工後100年を超えた、一般的にイメージされるいわゆる「マンション」は日本には無いので、私としては、「100年後も価値を保ち続けてそこに存在し続ける可能性があるマンション」として定義付けをさせていただいていますが、言葉の響きもなんとなく可愛らしく、多用しています。
そして、「ブロカント」は「愛される/美しい中古品」を言うようで、物を大事に使うフランス人が好んで蚤の市に買いに行くようなもの、といったイメージでしょうか。
「アンティーク」「ブロカント」個人的にはどちらも味があって良いかとは思います。コンドミニアム・アセットマネジメント(CoAM)の観点からは「アンティーク」を目指すことが望ましいのが実際ですが、全てのマンションがそうなりうるか・・・といったら疑問符がつきます。
ブロカントマンションの活路を如何に見出すか・・・これからのマンションの重要な課題かな、とは思います。
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